再録2作を含む10th。Vinny Burns (Gt) 復帰以降の作品では最もギターをフィーチャー。Darren Warton (Vo) のエモーショナルな歌唱と、その裏で咽び哭くギターが互いを鼓舞し高め合う。歌の裏でオブリを重なる時は一歩引き、ソロでは前面に出る。エゴではなく楽曲のためのギターは、聞かれなくなって久しい「職人芸」の言葉がふさわしい。サウンドだけでなく、1, 3, 6, 9, 10と収録曲の半数がキラーチューンな楽曲のレベルも非常に高い。長年彼らを追い続けてきた自分としては「ファンが求めるDareが帰ってきた!これが聴きたかった!」と心の底から思える。それと同時に「このギターをTenに返してほしい……」とも思ってしまう。