インド出身バンドの3rd。荒ぶるロックンロールはヘヴィ化前のSkid Row、LAメタルの蒼き陰りはRough CuttやBlack N’ Blueといったように、1984〜89年頃のアメリカのメジャーサウンドを彷彿させる。「ノセる」と「魅せる」を巧みに使い分けて放つグルーヴはライブが凄そうだと感じさせる。これが欧米産バンドだと良くも悪くも狙った感が出てしまうが、このバンドからはそれが感じられれない。そこにはインド発のグローバルなロックバンドが過去にいなかったことも関係している気がする。そういった深く掘り下げたいと思わせるバックグラウンドも強みになっている。2020年代のハードロック・ヒーローになり得るポテンシャルを秘めた逸材。