Bad English、Giant、Heartなど、数多くのアーティスト・バンドへの楽曲提供で知られるシンガー・ソングライターの9年ぶりとなる10th。オーソドックスなメロディックロックから距離を置き、ピアノポップやカントリーを中心にコンテンポラリーなサウンドの領域に足を踏み入れている。過去作からアプローチは変化したが、一瞬の閃きをフックに落とし込んだメロディ作りのうまさと、甘くほのかに切ない歌声は全く変わっていない。聴き始めは淡白に感じられるが、聴き込むほどに味わいの増す円熟のポップソング集。